北インド・リシケシへの7日間の旅 第2回

2017.02.18

ラクシュマンジュラ橋

リシケシの町のガンジス川を跨ぐ吊橋のラクシュマンジュラ橋

第2日目(続き):
さて、ハリドワールの町からチャーターした車で、リシケシの町に向かっています。
車は約1時間でリシケシの町に入ります。

この町は、大きく分けて3つの地域を知っておけば旅行者としては、十分でしょう。
まずは、ハリドワールから来ると最初に通過する市街地。
たくさんの小さな商店が軒を連ね、銀行のATMもたくさんあります。 お金をおろしておきたければ、道端のATMで止まってもらうように運転手さんにお願いすると良いです。

市街地を通過すると坂を登り始め、ガンジス川の右岸を走る幹線道路を5分も走ると、大きなピンクの建物が目印のシバナンダ・アシュラムが左手に現れます。 このあたりが吊り橋の『ラムジューラ橋』を挟んで両岸に渡る、第2の地域になります。

さらに、幹線道路を5分ほど登ると、たくさんのオート三輪がたむろする小さな平地に出ます。 ここからガンジス川に向かって降りて行くともう一つの吊り橋、『ラクシュマンジューラ橋』を挟んで両岸に広がる一体。 これを第3の地域とします。

今日の宿に予約しているのは、ハリドワールから来ると一番奥の地域となるラクシュマンジューラ橋の右岸に広がる、『タポバン』と呼ばれる地区にある”デバイン・ガンガ・コッテージ”となります。

ホテルの直前は、こんな狭い道を車が通れるのか、と不安になるような道を通りますが、フロントの目の前まで車は横付けしてくれます。 ハリドワール駅に迎えに来てもらうだけのタクシー代の相場は、直接旅行会社に依頼して800ルピーほど。 ホテルのフロントなどに依頼すると3〜5割増しになったりします。 今回はハリドワール市内観光をしてもらってからのリシケシまでの運転なので、時間/距離料金が適用されて、4時間で2200ルピーほど。

ここに宿を取った理由は:
・ガンジス川の眺望がある
・幹線道路から十分離れているので、車の音がしないで静か
・早朝に参加したいヨーガアーサナクラスの行われる会場に近い
・夕方に参加したい瞑想会場に近い

午後3時半過ぎに、宿に到着してチェックイン。
エレベーターがないので、外階段を宿の人が荷物を運び上げて部屋まで案内してくれます。

荷物を置いて、直ぐに歩いて2分ほどの所にある”アジャタナンダ・アシュラム”の4時からのレクチャー(サトサンガ)と瞑想会に向かいます。

ホテルを出て左に折れ、20メートルほど歩いて最初に左に曲がれる道を曲がります。 数メートル歩いて、右に曲がれる細い路地を行き、10メートルで右側にアジャタナンダ・アシュラムの入口があります。

アートマナンダ・ウダシン僧院管長

アートマナンダ・ウダシン僧院管長

こちらのアシュラムの管長さんは、フランス人僧侶(スワミ)のアートマナンダ・ウダシン(Atmananda Udasin)師。 深いお話の質疑応答の集会が、木・金曜日を除く午後4時から約1時間半程度。 この方のお話を聞きに来るだけでも、リシケシに来る価値がある、と思わせていただける方。 ご自身の深い体験から発せられる珠玉の言葉は、魂の道しるべとなります。 アシュラムに滞在中は、木・金曜日以外は、毎日開催されますが、欧州等にツアーで不在の時もあるので、こちらのHPのリンクから確認してから訪問すると良いでしょう。

そして、このアシュラムのもう一つのご馳走とでも言うべき点が、お話会の後に自由に使わせてくれる瞑想ルームです。 この部屋が何とも、深い静寂に満ちた空間で、快適な座り心地の座布も用意され、至福の瞑想時間を過ごせます。 こちらでしっかり30分ほど座ります。

終了後、ホテルに戻って、夕食前のシャワーを浴びます。 インドは車やオート三輪タクシーで移動することが多いので、いつの間にか、埃を被ってしまいます。

今晩の夕食は、移動が続いたので、消化の良いものを少しだけ食べることにします。
懐中電灯持参で、ホテルの門を出て、今度は右に折れます。 60メートルほど歩くと、右に上がる細い道が枝分かれしており、そちらに右折します。 道沿いには、小さな川が流れています。

その道を100メートルほど進むと、最初に右に折れる道で右折します。 そして直ぐにまた右折して、その角の左側の家に茶色の大きなガレージドアがあります。 そのくぐり戸を押して中に入ります。 ここが、今夜の夕食をいただくアーユルヴェーダ・レストラン”Ayur Pak”になります。 看板が出ていないので、知らなければ確実に素通りします。 営業は朝の9時から夜8時半頃まで。

個人宅のお庭の中に、テーブル席が点在しています。 庭や木々に囲まれたこの環境だけでも、長い移動の疲れを癒してくれます。

キチャリ

ホッとする味のキチャリ

こちらでは、作り置きをしないので、何を注文してもゼロから調理します。 今晩の注文は、生姜の効いたチャイを食前にいただいて、食事は消化の良い北インドのおふくろの味、キチャリにしました。 ダール豆とバスマティライス同量を、クミン、ターメリック、生姜などで炊いてお粥のようにしたもの。 これをゼロから作るので、時短の為に圧力釜を使っています。

アーユルヴェーダの調理では圧力釜は密閉するので推奨されていませんが、流石に普通にお米を炊いて調理していては時間がかかり過ぎるので、目をつぶります。

リシケシ滞在中にこちらには、1日2回お世話になることもあります。 ヨーガアーサナを朝1時間半やってからの、朝昼兼用の食事にこちらを利用するとパンケーキや、オートミールといった西欧的なメニューもありますが、勿論ヘルシーな素材しか使っていません。

朝食のオートミール

朝食にも良いオートミール

料理はご夫婦でやりますが、時々開かれるアーユルヴェーダの料理教室は、奥さんが担当します。

こちらの奥さんに、昨年11月の突然の高額紙幣廃止騒ぎの時は、どうでしたか?と聞いてみました。

何しろ、旅行者がホテルや食事用に両替して置いたお金が、突然無効になってしまった訳ですから、大騒ぎだったはずです。 インドではクレジットカードが使えるところが、たいへん限られているので、その深刻さは尋常でなかったであろうことは、容易に想像がつきます。

そのパニックに、リシケシの住人達は、どこも長蛇の列のATMを午後2時までは、旅行者だけに使わせる、と自主的に決めたそうです。 それでも、現金が手に入らない旅行者が沢山出たので、そういう人たちに、こちらのレストランでは、無料で食事も提供したのだとか。

かくして、ホッとするインド式のお粥で、心身共にほっこりすることが出来ました。

それでは、懐中電灯で足元を照らしながら、今宵の宿へと戻ります。

さて、明日は朝6時からのアーサナクラスに参加します。 (第3日目に続く)

*記事に登場したホテル、Divine Ganga Cottage:http://www.divinegangacottage.com

この近くで他のお勧めの宿:
・”Seventh Heaven Inn”:清潔で整ったホテル。ガンジス川が見えることに拘らなければ、こちらも良い選択肢:http://seventhheaveninnrishikesh.com:

・”キイロイ家”=Laxmi Yellow House:日本のガイドブックによく登場します。こちらにあるレストランでは、日本人の旅行者を見かけることが多いです。元々はネパール人の旦那さんと日本人の奥さんが始めた宿でした:https://www.facebook.com/laxmiyelllowguesthouse:

*夕食をとった”アユパーク”・レストラン:こちらは5部屋のホームステイもやっており、リーズナブルな宿代で泊まれます。しかし、最大の魅力は質の高く、サトヴァに溢れた食事です。:
http://ayurpak.webs.com:
https://www.facebook.com/Ayurpak-587752201253363/?ref=page_internal:

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