2018.09.11
今日は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件から、ちょうど17年経ちました。
また、2011年3月11日に襲った未曾有の東日本大震災からは7.5周忌。 福島県いわき市の慰霊碑前では、今日7年半の法要が営まれているそうです。
巨大津波に車が家が、そして人までもが飲み込まれていく戦慄の映像に日本中が衝撃を受けました。
それに輪をかけて、原子力発電所の臨界事故が重なり、被災地の方々はあれから7年半たった今も復興への道のりで奮闘されています。
そんな未曾有の状況の中で、改めて人の絆が見直され、お付き合いをしていた男女が早く結婚に踏み切ることになった、という話も多く聞きました。
しかし、その一方で離婚も増えたと言うのです。
愛する家族を突然失った人々々。 また、そのような状況に悲嘆にくれる多くの友人、知人を目の当たりにして、一度しかない人生をどう生きるか、と改めて見直す人が増えたそうなのです。
日本のひと昔前では、『離婚したら二度と家の敷居をまたぐな!』と言われても何も言えないような、そんな否定的な印象がありました。
今でも、地域によってはそういう印象もかなり残っているのでしょうか。
ところが米国などでは、離婚はちょっとスーパーに買い物に行って来るような感覚で、簡単に起こっています。
基本的に離婚は、裁判離婚しか認められていないので、判事の前で離婚したい理由を述べる訳ですが、そこで一番良く登場するのが、『性格の不一致』(“Irreconciable Difference”)の一言。
意見の違いなど長い年月の中で、どこの夫婦でも多かれ少なかれある訳ですが、それで一々離婚が成立するのであれば、離婚数が増えるのも当然です。
この『性格の不一致』の原題”Irreconciable Difference”をそのままタイトルにしたライアン・オニール主演の映画(日本では”ペーパーファミリー”)も34年前にありました。
その映画では、なんと夫婦の9歳の一人娘が喧嘩をする両親の離婚を裁判所に訴える、という裁判離婚が唯一の手段であるアメリカならではのシナリオで話が展開するのでした。
『繋がる』ことで人は安心し、楽に生きていくことが出来るのは誰もが感じることでしょう。 パートナーがいる、ということもその形の一つでしょう。
では、いったい『何と繋がる』のか?
これは『ヨーガ』という言葉の話題で必ず登場しますが、”ヨーガ=繋がる”ですよ、と教わります。
その次のステップとして、では何と繋がるのか?
実はこれこそが人生の一番の秘密の扉と言えます。
それを求めて”サーダナ”と呼ばれる修練の手段があり、瞑想もその一つです。
そのことに一人で打ち込む人生もあり、パートナーとそれを目指す人生もあり。
その繋がる先の花園を知っている道先案内人は、あまり表に出ることなく市井に隠れています。
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