ヴァイジャ・トリグナの健康の教え

 

Dr. Triguna

 インドのアーユルヴェーダの伝統の中で、診断に必ずしも脈診が使われる訳ではありませんが、これまで出会ったヴァイジャ(アーユルヴェーダ医師)の中で、その脈診(Nadi Vaidyam)で傑出されていたと思えたのが、2013年に92歳でお亡くなりになったヴァイジャ・トリグナ先生でした。

 その先生から受けた初めての脈診が衝撃的だったことは、こちらのブログで以前に綴りました。

 トリグナ先生は、デリー市内のクリニックで毎日大行列の患者さんを診られていましたが、当番もその行列に並んだことがあります。 診察は無料で、処方されたお薬を買って帰ることになります。

 その様子を捉えた4分半の映像がYoutubeにありますので、こちらからご覧いただけます。 また、クリニックの場所は、こちらから確認いただけます。

 この先生から直接教えを受けた方は、家族以外では極めて少ないのですが、たまたまそういう方との出会いが数日前にありました。

 そのトリグナ先生が、これだけは実行すると良い、とおっしゃっていたのは、『朝の散歩の際に、口で呼吸するように歩きなさい』ということだったそうです。

 つまりゆったりのんびりと歩くだけでなく、時には坂を早足で登るような歩きを取り入れて、口で呼吸をするほどの荒い息にすると良い、というものです。

 現代の歩き方の指導でも登場しますが、こういう先生からお勧めを受けると是非とも取り入れよう、という気になります。 是非、お試しください。

 

ワクチン打つのどうしよう? ヴァイジャに聞きました

今回日本でも摂取が始まった新型コロナウイルス対応ワクチンの開発のスピードは、これまでの常識からすると驚異的なスピードでした。

これまで、ワクチン開発は通常10~15年かかり、過去最短とされるおたふくかぜでも実用化には4年かかっているとか。 やはり、治療薬と違いワクチンは健康な人にも接種するため、薬以上に安全性を慎重に見極める必要があることは理解できます。

今回のワクチンがこれまで一般的だった、弱毒化した生ワクチン、もしくは不活化したワクチンとは別のもので驚きました。 

今回のメッセンジャーRNAタイプのワクチンは、新しい手法である遺伝子を使って開発されています。 ウイルスのRNAを人の体内に入れて免疫を獲得しようとする新しいアプローチですが、長期的な人体への影響の見極めをする時間はありませんでした。

その為、摂取による副作用と感染した場合の重症化のリスクを天秤にかけて、摂取に不安と戸惑いを覚える方も少なくないようです。

そこでかかりつけのアーユルヴェーダ 医師(ヴァイジャ)にご意見を伺ってみました。 その医師の摂取をお勧めする方々は次のようなことでした。

  1. 年配の方
  2. カパの過剰による疾患(喘息、糖尿病、肥満等)のある方
  3. ガン等の疾患のある方
  4. 西洋医学のお薬を長期に渡って服用している方
  5. 接客業や介護職等の人との接触の多い職業の方

これはあくまで一ヴァイジャの意見ですので、考察にあたってはかかりつけ医師等にご相談の上、ご自身で判断いただければと思います。