2016.03.24
今日(これを書いているのは3/23)はインドでは、ホーリと呼ばれる光のお祭りです。 これは、インド暦の12番目の月であるファルグナ月の最後の満月の日になります。 そう今日は満月でした。
州によって本日、3月23日に祝うところもありますが、大半の州では、明日の3月24日になります。 月の暦で祝う祝日なので、年によって当然日にちは変わってきます。
カラフルな粉を掛け合って、平和を祝い、愛を確かめあう春のお祭りですね。
家族やお友達と改まって、愛情を確かめあうのに、無礼講がとてもいい手段になるのは、世界中のお祭りに見られる現象かもしれません。
ちょっと興ざめさせてしまう話かも知れませんが、愛情にも生物学的な根拠があって、それは多くの場合オキシトシンというホルモンが出ている時なんだそうです。
このホルモンは、出産の時に子宮を収縮させる働きをするし、赤ちゃんが産まれた後にもお母さんの体で、母乳が出るようにするのもこれなんだとか。 このホルモンのせいでお母さんは生まれてきた我が子を、愛おしく思うわけですね。
でも面白いのは、このホルモン、出産、子育てが終わっても、女性の体の中でず〜っと一生出続ける。 これって理由がわからない。
もっとわからないのは、男にもこのホルモンがあるってこと。 出産も授乳もしない体の男性には、全く無用なホルモンなので、当然ないものだとずっと思われていたそうな。 ところが、豈図らんや、男性にもこのホルモンがあった。 何で!?
ここで話は飛びますが、米国のエモリー大学ってところの研究者から数年前にとても興味深い研究発表がありました。
モルモットのような動物でハタネズミというのがいます。 このネズミは、平原に生息するタイプと山岳地帯に生息するタイプがいるそうです。 面白いのは、平原ハタネズミ(Prairie Vole)のほうはカップルで添い遂げ、子供を含めた家族を作ります。 オスもしっかり子育てに参加します。
一方、山岳ハタネズミ(Mountain Vole)のほうは、そういう行動をしない単独行動型です。 子孫は残すものの、家族のように一緒に行動をし、子育てをペアーですることもないそうです。
遺伝子的にも極めて近い平原と山岳ハタネズミで、こんなにも行動が違ってくるのは、どういう原因があるのか。 そこでわかったのは、平原ハタネズミには、あのオキシトシンにより大きく反応する体の仕組みが備わっている、ということでした。
そう、愛情はオキシトシンのなせる技だったんですね。
そこで人間の女性が出産、授乳後もオキシトシンが出続け、一生出産するわけでもない男性の体の中にもオキシトシンがある理由が、想像出来ませんか。 創造主は意味のないことはされないでしょう。
そう子育ての間だけでなく、末長く愛情を持った人生を続けるように、という深〜い意図がそこにはあったんですね。
因みに、オキシトシンが出やすい状況は、深い呼吸をすること、笑うこと、触れ合うこと。
ホーリのお祭りでは、親戚や友達と抱き合って挨拶するし、笑い合っているし、オキシトシン出まくりでしょう。
そういうお祭りが身近にない、って場合は、グループ静坐会でやる、あの深〜い”波の呼吸”でオキシトシン出していきましょう!
©天空庵