サッカーのFCバルセロナがロボット軍団に敗北したXデー 

2016.03.10

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 人口知能(Artificial Intelligence)という言葉が初めて語られたのが1956年の米国東部のダートマスという町で開催された会議でのこと。 それから60年近く経ちますが、昨日(3/9/2016)大きなブレークスルーとなる出来事が起こりました。

 それは、グーグル社のAlphaGoと言うコンピュータープログラムが、囲碁の世界王者と対戦して、勝利したという事件です。 これはもう事件としか言いようのない衝撃的な出来事でした。 今回は5戦する第1局でしたが、ほとんどの日中韓のプロ棋士が0-5で人間の勝利と予測していた中で行われ、本日の第2戦でも、コンピューターの連勝でした。

 メッシやロナウドと言ったスーパースターを抱えるプロサッカーのFCバルセロナが、11人全員がロボットのチームと対戦して敗戦したようなもの、と言えば、そのインパクトが想像してもらえるでしょうか。

 対戦相手であった世界チャンピオンの韓国の棋士(Lee Sedol)は、100年に一回出るかどうかの天才とも言われていますが、対局後の記者会見で完敗でした、と認めていました。 一方、勝った側のグーグルの開発者は、人類が月に降り立ったような歴史的な瞬間とまで言っています。

 大袈裟に聞こえるかもしれませんが、人類がいつか人口知能に支配される、というSFの世界と思われていた話が、洒落では済まなくなるかも、という恐怖がこの出来事から感じられたのでした。

 ちょっと待った、囲碁とか言うゲームでコンピューターが世界チャンピオンを負かしたとか言うけど、そんな話はチェスの世界ですでに20年ほど前の1997年に起きているではないか、という声が聞こえてきそうです。

 同じゲームでも囲碁は、コンピューターにとっての複雑さが将棋やチェスの比ではないです。 チェスでは一手ごとに平均20ヶ所の選択肢がありますが、囲碁では平均200ヶ地点もの選択肢があります。

 別の言い方をすれば、囲碁の着手の選択肢は、宇宙にある原子の数より多いのだそうです。 と言ってもピンとくる数字ではありませんが、理論的にそれは10の80乗以上というとてつもない数字です。

 グーグルという言葉は、10の100乗を現す言葉ですから、グーグル社が囲碁の世界王者を倒そうと取組むのは、社名を賭けた戦いと言えるのかも知れません。

 因みにこのソフトを開発したのは、Googleが一昨年に買収したイギリスのDeep Mind社。この会社の創業者であるデニス・ハッサビ氏は、子供の頃からチェスに夢中だったそうですが、ケンブリッジ大学の囲碁クラブで囲碁と出会い、こちらの方が圧倒的に面白い、と夢中になってしまったとか。

 自分が子供の頃はまだコンピューターゲームなどない時代でしたから、ボードゲームといえば将棋や五目並べや囲碁でした。 将棋は相手の王様を取ればいい、というわかり易さがあるので、周りの子供達はまずそこから入りました。 囲碁は父親がやっていましたが、ルールが単純なだけに何が面白いのか、長いことよく分かりませんでした。 ところが、そのコツをある時発見してからは、囲碁の奥深さに夢中になったものでした。

 

 前置きが長くなりましたが、人間らしって何だろう?、ということを深く考えさせる、という意味で大事件だったわけです。

 チェスや将棋の着手というのは、こう動けば相手のこの駒が取れる、という形の論理的な手がほとんどです。 そういうことにはコンピューターが得意だろう、と直感的に誰もが考えるでしょう。 ところが、囲碁では論理より直感で打つ手が多い、と言うところが大きな特徴で、このこと故にコンピューターは直感やひらめきの弱いので、着手の選択肢の多さと相まって、トッププロを負かすのは、はるか先のことだろうと思われていたわけです。

 この人口知能の驚異的な進歩は、画像に写っているものをコンピューターに判断させる為に、カナダのトロント大学が2012年に開発したディープラーニングという技術で飛躍的に進んでいます。 今回の”事件”は人類に対する危機をより現実的に予感させられた、という意味で、特に囲碁というゲームを知っている人の中には、鳥肌が立つような戦慄を覚えた人もいたわけです。

 人口知能がこんな風にどんどん賢くなると、いつか自分よりさらに賢い人口知能が作れる時があってもおかしくない。 今回の囲碁の世界チャンピオンを人口知能が打ち負かしたことで、それがより実感させられました。 そうなると、無限に知能の高い人口知能が可能になって、いつか人間を凌駕してしまうのではないか、ということが現実味を帯びてきます。

 実際、神経細胞の中の電流の動きでもある脳による人間の知能は、原理的には全てコンピューターで実現できるはずだ、と思えてきます。

 う〜ん、そうなると人間にしか出来ないことは、何なんだ。

 それは、幸せを感じることですね。 喜びを感じることです。 これはコンピューターには出来ない。

 ボビー・マクファーレンという歌手の”Don’t Worry Be Happy”(心配しなさんな、ハッピーでいればいいのさ)という歌を知っている方は多いでしょう。 あの歌の歌詞は、要は気持ちの持ちよう一つさ、と言っているわけです。

Don’t Worry Be Happyのミュージックビデオ

 それはそれで役に立つ考え方ですが、それは考え方であって、それを体験しているわけではないです。 悲しくても笑顔を無理やり作ると、笑えてくるでしょう、と言っているのと同じです。 ショートケーキは買えないけど、食べたと思って、嬉しくなりなさい、という感じでしょうか。

 それは悪いことではありませんが、それよりいいのは、実際にショートケーキを食べることです。

 静坐は、コンピューターが出来ない、人間ゆえの体験である大きな喜びを、何もしないで唯座る、という究極の無体験を通して、体験することです。

 う〜ん、長かったですね。 これが言いたかった。

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