椰子子(やしこ)の腰の痛み…線維筋痛症ってご存知ですか?

2017.09.25

ココナッツジュース売り身体のどこかに痛いところありますか?

食堂でお昼ご飯を食べていた当番に、イギリス人から話かけられました。
ここは、世界各地からアーユルヴェーダの集中施術を受けに来る人で賑わう、南インドはハイデラバードという町のとあるクリニック。

『私は痛いところないのですが、別にトリートメントを受けている日本人で、背中の痛みで夜も眠れない人がいるんです。 その人は、アビヤンガのオイルマッサージでテクニシャンに体に触られるのさえ、リラックスして気持ちよく受けることが出来ないと言ってます。 いつも疲れてる感じがするようです。 長年の眠れないほどの腰痛に関しては、これまで実に色々なことを試してきたけれど、どれも治すことが出来なくて、このアーユルヴェーダのパンチャカルマなる施術に一縷の望みをかけてこちらに来ているようです。』

それらの症状の説明を一通り聞くと、そのイギリス人は、『それは”ファイブロマイアルジア”でしょう。』と全く聞いたことにない単語を発しました。『その綴りを言ってくれませんか?』と尋ねると、『”Fibromyalgia”』と教えてくれました。

それが『線維筋痛症』との初めての出会いでした。

調べれば調べるほど、その背中の痛みに長年苦しんできた人の症状は、この病名の記述にピッタリでした。

Lady Gaga最近、米国の人気歌手のレディ・ガガ(31)が線維筋痛症であることをカミングアウトして、あまりの痛みにコンサートツアーを中止したことが話題になりました。 3日前にリリースされた彼女の日常の素顔を撮ったドキュメンタリー映画”Five Foot Two“の中でも、痛み止めの注射を打っているシーンが登場します。

別に隠す必要のあることではありませんが、ステージで華麗に振る舞う彼女は、5年間に渡って人知れず激痛を抱えていたことに、驚いたファンは多かったことでしょう。 レディ・ガガは過去の人生におこったことでトラウマになったことを語ったことはありましたが、痛みのことはこれまで語っていませんでした。

この病気は欧米では、以前から一般の人にもよく知られた病気だったことを、そのイギリス人から聞きました。 日本での知名度は低いものの、患者さんの友の会などがあって、解説本も出ています。 厚生労働省の研究でも、国内の患者数は200万人以上と推定されています。

こちらのクリニックで痛みの症状を訴えていた人は、高校生で発症したそうです。 大人と違って子供は、『嫌な気分』であることも『悲しみを抱えている』状態を訴えること自体が出来ません。不安感や苛立ちに、それを体の症状として腰が痛い、頭が痛いとかの体の症状に刷り変わっていくのかも知れません。

ある時、オイルマッサージの施術を受けている最中に呼吸が出来なくなって苦しい!と訴えて救急車が呼ばれる事態になりました。 同じ日本人ということで、急遽その救急車に乗って病院へ同行することになりました。 インドの救急車は、テレビ局の中継車のような大型バスを改造したもので、サイレンを鳴らしながら、近くの病院の救急室に担ぎ込まれました。

すぐにいくつかの検査が行われ、命に関わる重大な原因が潜んでいないかをあぶり出す、とても的確な診断で驚いたことを覚えています。

結局重大な原因は見つからず、息苦しさも軽減したので、その日のうちに病院を後にすることになりました。
クリニックに戻るとアーユルヴェーダの医師から、町でココナッツを買ってジュースとして飲ませてあげて欲しい、と頼まれました。
インドでは、家族で風邪をひいたりして体力が弱っている人が出ると、天然のスポーツドリンクとも言われるココナッツジュースを買って帰って飲ませるのだとか。

椰子の木異郷の地で体調を崩している時は、言葉の通じる同じ国の人間は心強いのかも知れません。 当番は、そうして毎日クリニックから10分ほど歩いて道端のココナッツ屋さんから、『パーサル』(お持ち帰り)にして、と言ってココナッツを買い出しに行く係になりました。 毎日、ココナッツジュースを飲むので、その方のことを勝手に『椰子子(やしこ)さん』と呼んでいました。

椰子子さんは、そこで3週間の施術を受けていましたが、それで特に痛みが軽減することはありませんでした。 本来なら心地よくリラックスするはずのオイルマッサージで、逆に身体は緊張してしまう。 線維筋痛症との診断を教えてくれたイギリス人の方は、自身も本国では治療家として活動している方でしたが、もっとソフトに身体に触れるリンパマッサージはどうか、という提案をされていました。 しかし、究極の原因は、心の緊張にあるように思えてなりませんでした。

以前のブログ『座るのが怖い 壮絶腰痛体験記』にて、心因性による慢性疼痛を克服した作家の夏樹静子さんの体験について書きましたが、同じようなアプローチを勧めるのはどうだったでしょうか。

椰子子さんは、その痛みを抱えながら、数ヶ月の時をおいて再度3週間の施術を受けにインドに戻ったそうです。
しかしながら、それで痛みの改善をみることはありませんでした。

アーユルヴェーダ医師からは、そのような場合は、まだ数ヶ月置いてさらに施術を受けるように勧められたそうです。
日本に戻った椰子子さんは、それから暫くして、二度と戻らぬ旅に出かけられました。

静坐を深めてもらい、扁桃体を緩めてもらうことがなぜその時出来なかったのか、今も悔やまれます。

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