誕生時間わからなくてもジョーティッシュ鑑定受けられますか?

2019.09.19

  最近開催されたインドから招聘したジョーティッシュの専門家の鑑定会では、誕生時間のわからない方も受けていただくことにしました。 

 誕生日はわかるけれど、時間までは記録がないし、記憶を尋ねる人もすでにいない、という方は少なくないかも知れません。 

  これまで誕生時間がわからなかったのでジョーティッシュは諦めていました、という方に機会がご提供出来たかと思います。

では一体どうやって時間を割り出すのか?という疑問が湧きます。

 一つの方法に、人生で起こった重要な事柄の日時をいくつか並べて、そこから時間を割り出すという手法があります。 

  明け方だったとか、夕方だったとか、ある程度の目安のある場合と全く手がかりがない場合があります。

 特に難しそうなのが、当然ながら全く時間の手がかりがない場合です。 それをどう絞りこむかの手法は、各専門家の秘伝の部分なのかも知れません。 

一つの方法だは、そこに『ダシャー』と呼ばれるジョーティッシュ特有の『人生カレンダー』システムを読む技が重ね合わされていきます。 ダシャーは、生まれた瞬間に回り出す人生時計の歯車のような仕組みで、『あなたは現在”金星/土星/火星”の時期を通過中でそれが2019年11月10日まで続きます』と言った具合に展開します。

 そこである誕生時間でチャートを作り、ダシャーで時間鑑定する方の入籍した日を見ていきます。 するとこのタイミングで結婚するはずはない、と判定すればその時間は却下となります。 

 次に別の時間を選んで新たなチャートと作り、同時に新たなダシャーの人生カレンダーを作ります。 すると結婚のタイミングは合ってきました。 そこで次の父方の祖母の亡くなった日を見てみます。 すると、このタイミングでは亡くなるはずはない、となります。 すると、その時間も却下となります。

 こんな試行錯誤を重ねていって、いくつかの人生の重要イベントのタイミングが全て”あり得る”時間に絞り込んでいく訳です。 

 しかし、全く時間の手がかりの無い場合は、24時間の時間帯の中に複数の人生イベントのタイミングが”あり得る”となる誕生時間が複数存在してくる可能性は十分あります。 それをどの時間で特定するかは、各専門家ごとに手法があることになります。

今回のプラティーク師は、顔を見てその人の上昇宮(生まれた時点での東の地平線にある星座)を割り出す技法を使われるので、直接面と向かって鑑定を受けたり、テレビ電話で受けることで時間鑑定が実現しました。 その方を一瞥して、『上昇宮はいて座でそこに太陽があるはずだ』とか。

 有名なジョーティッシュ専門家のB.V.ラマンという方の自伝の中に、電車の中で窃盗犯と出会った話が出てきます。 そこで『この男は第10室にラーフがあるはずだ』としてそこからチャートを作ってその男の人生の予言をしていった場面がありました。 このケースでは、誕生時間どころか誕生日や誕生地もわからない状況でもチャートを作る技に驚いたことがあります。 

それでは果たしてそうやって顔を見て割り出した時間鑑定によるチャートは、どれほど実際と一致しているのでしょうか?

 今回の受けられた方の感想からは、その技に感嘆の声があがっていたとだけは申し上げられると思います。

 となると、最も問題なのが誕生時間はわかっているものの、それが実際は正しくない場合です。 

  日本は誕生時間の重要性があまり一般的に認識されていないかも知れません。 今回鑑定を受けられた方の中に『父が四柱推命(年・月・日・時)に凝っていたので、誕生時間はしっかり記録してくれていた』という方がいらっしゃいました。 その時間は母子手帳の時間とは25分ほど離れていました。 

 その25分でチャートが大きく変わることもありますし、あまり鑑定内容に影響がない場合もあります。 その25分で上昇宮が隣に移ってしまうこともあれば、月の星座が変わってしまう場合もあります。 上昇宮はたとえ変わらなくても星座の中の角度の変化で鑑定に影響が出る場合もあります。 それはケースバイケースとしか言いようがありません。

 誕生時間がわからないで、対面で時間鑑定が出来る今回のような専門家との機会がない場合の方法はないものか? それには2つ考えられます。

 一つは”プラシュナ”と呼ばれる質問を発した時間と場所でのチャートから、質問の回答をするものです。

 今回の鑑定会でも、義理の母親との関係が話題になった人が、その方の誕生日はわかるけど時間までは分からない、となりました。 ならば『写真はお持ちですか?』となって写真から上昇宮を出そうとしましたが、それもありません。 そこでその鑑定の質問が出た瞬間のチャートを作って回答を出されていることも実際にありました。

 もう一つは”タンブーラ・プラシュナ”と呼ばれる葉っぱを使った占星術があります。 タンブーラとは『キンマの葉』です。 日本では馴染みのない植物ですが、東南アジアでは”びんろう”の実を噛む”葉巻タバコ”を巻く葉として、良く知られているものです。 

 その葉っぱが20枚ほどの束になって商店で売られており、それを買って占星術家の元に持参し、その葉っぱで鑑定をしてくれます。 

 どういう葉っぱの束を買うことになるか、それは偶然ではない、ということなのでしょう。

ジョーティッシュ師によると、私たちは過去生からのカルマを1グラムたりとも多くも少なくもなく、そのまま抱えて生まれてくるそうです。 それがもたらす今世の”軌道”を、誕生日時とその場の天空の配置という光が照らし出してくれます。

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