闇にイルカの声を聴く90分の至福

2018.05.03

エサレンインスティチュート誰もが知ってる多数のIT企業が本社を構えるシリコンバレーは、かつてのヒッピー文化の中心地サンフランシスコの中心街から南に車で1時間ほど走った地域に広がっています。
 
そのシリコンバレーからさらに南、国道1号線をロスアンゼルスに向かって車を走らせること2時間半、ビッグサーと呼ばれる地区に”エサレン・インスティチュート”のゲートが待っています。
 
シリコンバレー地区に客先をいくつか持っていた当番は、金曜日に仕事が終わるとその足で車を走らせて、こちらの施設に向かって週末を過ごすことが何度かありました。
 
そこはヨーガや瞑想、自己啓発など600ものセミナーを毎年開催している、東京ドーム2個分強の敷地を持つリトリート・センターです。 もはや死語となったヒッピー文化の痕跡を垣間見たいと思ったら、それを体験できる、数少ない場所の一つです。 スタッフの中には、現役のヒッピーかと思しきメンバーが頑張っています。
 
こちらで有名なのは、その何ともドラマチックな断崖絶壁に位置するロケーションであり、エサレン・マッサージと呼ばれる独特の施術や、太平洋をのぞむ温泉プールなどです。 そんな湯船に浸かり水平線に沈む夕日に感嘆の声をあげていた時に、初めてアイソレーション・タンク(最近はフローティング・タンク)の話を聞いたのでした。
 

そこからファースト・フォワードボタンを押して、ン十年、現在に時間を進めます。
 
その話を聞き、興味を喚起されただけで終わっていたフローティング・タンクを、遂に体験する機会がやってきました。
 

その理由は、静坐を習った人からの『無念無想と言うけれども、それがどんなものなのか実感が湧かない』、と言う質問にどんな体験で喩えたら感じを掴んでもらえるか?と考えていたからでした。
 
こちらの”静坐でもハイになる”ブログにも書きましたが、アーユルヴェーダにあるシロダーラという、おでこにオイルを垂らす施術を受けた方が体験することのある、『意識が飛んだ状態』に似ていますね、と説明することもよくあります。
 

今回のフローティング・タンクでも同じような体験の喩えに、果たしてなるのかどうか?
 

このタンクを1960年代に開発したジョン・C・リリー医学博士は、”意識の中心”と言う著書の中で、その状態を次のように表現しています。 『五感のあらゆる感覚がなくなり、潜在意識のレベルに意識は沈み、深いリラクゼーションを得ます。 体が無くなり意識だけの存在になったような錯覚に陥ります。』
 
ドルフィンスイム近年、イルカと泳いで癒される体験が実際に出来るところがあります。 日本では御蔵島などで、ドルフィンスイムが出来るようです。 このリリー博士の名前は馴染みがないかも知れませんが、イルカが人間のような知性的な動物であることを、世に知らしめた人として知られています。 
 
こちらの著書”イルカと話す日”は、動物と話せるドリトル博士のように、イルカの言葉を理解しようとすれば、彼らとのコミュニケーションが可能であることを示唆しています。
 
さて、シャワーを浴び、耳栓をしっかりして、いよいよフォローティング・タンクに入り大の字になって浮かびます。 水の温度は、35.5℃、暑くも寒くもない温度。 入浴剤にも使われているエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を溶かしてあるので、皮下脂肪の少ない、すなわち浮力の小さい人でも、楽に頭を含めた全身がプカリと浮きます。 だから、呼吸をする鼻や口に水が入りません。
 
タンクに浮かんでいる最中に寝てしまう人もいるようですが、頭が横にならないだけの浮力があるので、水が鼻に入って起きてしまうこともありません。
 
このタンクに入ることによって断ち切れるのは、人との接触、光の刺激、音の刺激、重力、温度の変化、皮膚への刺激、電磁波、そしてスマホのメール,etc.
 
音のない暗闇にただ浮かび、五感からの刺激は一切無くなります。 身体の感覚が無くなり、目覚めた意識だけの存在になっていきました。
 
フローティングタンク
先ほどの医師でもあり開発者のリリー博士は、『深いリラックス体験は、体内の免疫力や恒常性を活性化し、自律神経のバランスを改善してくれます。 また、心身のバランスの崩れから生じる様々な自律神経症状(頭痛、腰痛、肩こり、倦怠感、イライラ感、めまい、火照り、不眠症等)を緩和してくれます』と言います。 さもありなん、と自然に思えてきます。
 
そしてイルカの鳴き声を聴きながら、周囲が徐々に明るくなって90分のフローティングが終了です。
 
無念無想、何も考えない心地良さを手頃に体験できるか?
 
慣れるとそれは可能になるでしょうが、第1回目ではそれを感じない人もいるかも知れません。 それは、このセッティングにかえって緊張してしまう人もいると思われたからです。
 
また、頭を途中で持ち上げてしまうと、ソルト水が目にしみて、たいそう痛くますから要注意です。 身体のどこかに切り傷や皮膚の弱いところがあっても、かなりヒリヒリと沁みますから、事前にワセリンなどを塗っておかないと、痛みが気になってリラックス出来ないことも考えられます。
 
慣れれば、このフローティング・タンク体験によって、日常では味わえない深いリラックスを感じられる方も多いと思います。 2018年5月時点で日本で受けられる施設は、当番の知る限り、岡山県岡山市と東京都豊島区の2施設だけのようです。
 
一方、この何も考えず、意識だけの存在になる心地良さは、正しくそのコツを掴んでいただければ、静坐で日常的に体験出来るようになるものです。 自分の家で毎日でも出来ることなので、お勧めしています。
 
©天空庵

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